牡丹園

五泉東公園ぼたん園のぼたん(牡丹)が見ごろを迎えています☆

牡丹園目次

  1. 牡丹園の見どころ
  2. 牡丹について
  3. 牡丹園のその他の情報(アクセス、営業時間など)
  4. Tiktokで情報を見る
  5. instagramで情報を見る
  6. Googleで口コミを確認
  7. Twitterで情報を見る

牡丹園の見どころ

 新潟県の下越地方に位置する五泉市。新潟市の隣接市である五泉は山や田んぼに囲まれのんびりとした時間が流れる都市です。

今回ご紹介する牡丹園はそんな五泉にあります。

五泉といえばニット産業が盛んなことでも有名です。

現在も多くのニット関連会社があり、五泉の産業を支えています。

また、五泉はチューリップの栽培も盛んでチューリップが咲く春にはチューリップまつりが開催され多くの来場者で賑わいます。

新潟県の県庁所在地である新潟市からは車や鉄道で40分ほどでアクセスでき、新潟市のベッドタウンという側面もあります。

人口5万人ほどの五泉市は街と自然が心地よく混ざり合った場所でもあります。今回ご紹介する牡丹園も街中にある自然として、市民の憩いの場となっています

 チューリップまつりが有名な五泉ですが、そんなチューリップにも負けず東公園にある牡丹園の牡丹も訪れる人を癒しています。

正式には「牡丹百種展示園」といい、その名の通り120種、そして5000株の牡丹が咲き誇ります。

毎年牡丹が咲く5月には「五泉市花木まつり」が開催され、期間中は牡丹園のライトアップ(牡丹の見頃に合わせて1週間程度)もされロマンチックな一時を味わうことができます。

ライトアップの期間には特に多くの人が来園し、園内が賑やかになります。また牡丹鉢の販売も行っており、毎年売り切れるほど人気です。

本格的にボタンを楽しみたい人にとっても、あまり詳しくはないけど散策をしたい人にとっても楽しめる場所となっています。

普段の穏やかな園内もいいですが、花木まつりの期間中の賑やかな園内も訪れてみたいです。

牡丹園は東公園の敷地内にあります。

公園内には牡丹園の他にも芍薬園などがあり、市街地の近くにあるというアクセスのよさもあって散歩に訪れる人も多くいます

公園から歩いて行ける距離には飲食店なども比較的多く、気軽な食後の運動をするのもいいでしょう。

公園の隣には阿賀野川の支流である早出川が流れおり、街と自然が心地よく混ざり合ったエリアになっています。

東公園の園内には牡丹以外にもいくつか植えられている花があります。

まず一つ目は石楠花(シャクナゲ)です。

石楠花は牡丹より少し早い4月下旬から5月頃に見頃を迎える花です。

白とピンクの群がるように咲いている花びらと漂わせる甘い香りが訪れる人を楽しませてくれます。

亜寒帯から熱帯山地まで幅広く分布しており、ヒマラヤ山脈周辺には非常に多くの種があります。

ヒマラヤなどには高い木のものもありますが、日本産のものはいずれも低木で高さ4メートル以内が普通です。

ぜひ園内で「グローバル」な花、シャクナゲを味わいましょう。

園内には芍薬(シャクヤクも咲いています。

芍薬は牡丹より少し遅い5月中旬から下旬頃に見頃を迎えます。

芍薬はシベリア、中国、モンゴルが原産地で日本には中国から薬草として渡来しました。

江戸時代には茶花として鑑賞され、熊本藩で武士の教養として推奨された肥後六花の中には芍薬も入っていました。

今日でも観賞用に作り出された園芸品種が栽培されています。

園内にはもう一つ古代蓮と呼ばれる蓮も植えられています。

古代蓮は埼玉県行田市の市の花で行田蓮とも呼ばれています。

平成30年(2018年)度に都市交流記念として五泉市に寄贈されました。

その名の通り原始的な形態を持つ1400年前から3000年前の種と言われています。

公共施設建設の工事の際に、偶然出土した蓮の種子が掘削地の池で自然発芽し昭和48年(1973年)に開花しました。

6月下旬から8月上旬頃に見頃を迎え、美しい蓮の花が園内を彩ります。

花の大きさは大人の手のひらより大きく、色は淡く美しいピンク色で幻想的な雰囲気を漂わせます

午前中のみ花が咲き、午後にはしぼんでしまいます。また花は4日で散ってしまいます。

古代からの儚い贈り物、少し早起きしてでも見に行きたいです。 

牡丹について

大輪の花を咲かせる牡丹

牡丹園をもっと楽しむために、事前に牡丹について知っておきましょう。

牡丹の知識をある程度得ておくことで、より牡丹園を楽しめるようになります。

牡丹の原産地は中国です。かつては薬用の花として使われていましたが、現在は観賞用として育てられることが多いです。

原産地の中国では隋の時代にはすでに花の王として親しまれており、唐の時代には詩や歌で盛んにうたわれるようになりました。

清の時代には中国の国花とされたとも言われています。

日本でも古くから枕草子などの文学作品に登場しています。

絵画や着物の模様などにも描かれ、日本の文化にも欠かせない花となっています。

五泉の牡丹園に植えられている牡丹のように、春咲きの春牡丹が一般的ですが春牡丹より小ぶりで春と初冬の年2回花を開く寒牡丹という種もあります。

花の色はカラフルで白や桃、赤などたくさんの種類があります。

原産は中国からですが、改良が進められ現在は中国の品種と異なる独自の品種群も作られています。

牡丹に限らずですが花を育てるのには繊細な愛情が必要です。

牡丹の種蒔きは9〜10月に行われます。

夏の暑さが苦手なので春植えではなく秋植えされるのです。

1年目は花芽を取り、花を咲かせず木を成長させることが多いです。

夏を越すためには、水苔などを敷いて根が乾燥しないようにします。

春と秋は牡丹にしっかりと陽を浴びせ、夏は半日陰、冬は冷たい風に当たらないようにしなければなりません。

接ぎ木部分が腐ってしまうため水の与えすぎもよくなく、表面の土が乾くタイミングで水やりをしなければなりません。その他にも多くのケアが必要です。

牡丹園の牡丹の花もこのように長い間愛情をもって育てられ、ようやく多くの来園者の前に姿を見せるのです。

 日本では古くから美しい女性の姿を「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と言われます 。

芍薬

芍薬は地面から伸びた茎の先に花が咲くことから立った姿に例えられ、牡丹は落葉した低木の幹から新しい芽を出して花を咲かせるのが座った姿に例えられます。

牡丹と芍薬の花は非常に見分けにくくなっています。

牡丹の花は薄く葉の先にギザギザがあり、シャクヤクの花は厚く葉にギザギザはありません。

また香りは牡丹はあまりなく、シャクヤクは甘い香りがします。

どちらの花も牡丹園で見ることができるので、花を眺めながら昔からの日本女性の美しい姿を感じてみるのもいいでしょう。

牡丹園のその他の情報(アクセス、営業時間など)

牡丹園は東公園の敷地内にあります。

東公園はJR磐越西線五泉駅から歩いて約25分です。

公園は市街地の隣にあるといった感じなので、駅から徒歩でも訪れやすいです。

磐越西線はその名の通り磐越東線とともに磐城国(現在の福島県浜通り地方・中通り地方南部、宮城県南部)と越後国(現在の新潟県)を結ぶ路線です。

磐越西線の起点は郡山駅、終点は新津駅です。

五泉の隣町の新津は現在は新潟市内ですが平成の大合併の前までは新津市であり、鉄道の街として有名です。

現在も鉄道の街新津は衰えておらず、磐越西線には週末「SLばんえつ物語」という蒸気機関車の観光列車が走っています。

大人から子供まで幅広い世代から人気のこの列車は泉駅にも停車するので、SLに乗って牡丹園を訪れるという贅沢な旅もできてしまいます。

駐車場は普通車が270台も停められる大きなものが整備されているので、もちろん車でも訪れることができます。

新潟は車社会であり新潟市から五泉市までの道路もきちんと整備されているので、安心して訪れることができます。

ただ車では周辺の道路状況が少しわかりづらいので、事前に地図を見るなどして確認しておきましょう。

 東公園は無料で入園でき、24時間開放されています。5月の「五泉市花木まつり」では牡丹の見頃に合わせ1週間程の期間、午後6時頃から9時頃までライトアップされています。

場所も山の中ではなく、市街地のすぐそばにあるので夜でも安心して訪れることができます。早朝の散歩に来るのもよし、夜の幻想的な園内を歩くのもよし、色々な楽しみ方ができます。

 また、せっかく牡丹園に訪れたなら近くの名所もついでに周りたいです。

牡丹園から歩いて約20分の場所に「五泉八幡宮」があります。大同2年(807年)に建てられた神社で、伝説によると征夷大将軍に任命され蝦夷の討伐を下命された坂上田村麻呂が戦勝を祈願するために祀りました。

現在の本殿は寛文元年(1661年)に建てられたもので、拝殿は安政5年(1858年)に建てられたものです。

夏になると境内にたくさんの風鈴が吊り下げられ、6月末から七夕にかけては「風鈴まつり」が開催されます。

8月上旬頃までは夜間のライトアップもされ、幻想的な空間になります。

5月は牡丹、6〜8月は風鈴と五泉はライトアップを楽しめる場所が多いです。

 現在の五泉市は平成の大合併の時期に旧五泉市と村松町が合併したものです。

五泉は在郷町としての歴史を持ち現在もニットを始めとした産業が盛んですが、村松は城下町としての歴史を持ちます。

五泉の中心部から村松の中心部までは車で約10分、五泉市ふれあいバス(200円)でもアクセスが可能です。

村松には城跡公園や村松郷土資料館などもあり、城下町の雰囲気を存分に味わうことができます。牡丹園を散策してから村松へ、村松を楽しんでから牡丹のライトアップを楽しみに、どちらも素敵な旅になるでしょう。

 五泉駅から磐越西線で会津若松方面へ乗車して3つ目の咲花駅の近くには咲花温泉があります。

多くの旅館が立ち並び、エメラルドグリーンの幻想的なお湯を楽しむことができます。

温泉街の近くには阿賀野川が流れており、温泉に浸かりながら川の流れを見て楽しむこともできます。

咲花駅にもSLばんえつ物語号が停車するので、牡丹園を散策して少し疲れた足で列車に揺られながら温泉へ向かうというあまりにも贅沢な旅をしてみてはいかがでしょうか。

 今回は五泉市にある牡丹園をご紹介しました。都市の賑やかさから離れ、魅力ある牡丹園を思う存分楽しみましょう。

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